みなさまこんにちは。東京のプロ矯正歯科院長 田中憲男です
最近までは先生が2人体制で診療にあたっていたのですが、妊娠を機会に退職されました。そんな理由で8月からはほぼ1人での診療をおこなっております。(実際は、一般歯科・口腔外科等は従来どおり非常勤の先生に応援にきていただいております)
したがって、予約等のキャンセルが生じた場合次回の予約が2週間、3週間と先になってしまうこともございますがどうかお許しください。
クオリティの高い治療を維持してくためには、仕方ないことです。
また、そういう意味で治療の約束を守っていただける患者さんを犠牲にすることは自分の治療の信念としても許しがたいことです。
本日のテーマは
安い?早い?デメリット?スピード矯正を始める上で大切なこと
さて、そういう意味では本日のスピード矯正治療などは、術者と患者双方の気持ちが一致しないとなかなか十分な結果がでないと思います。
治療期間中は歯並びを直すということに集中していただかないといけません。
なぜなら、患者、矯正医師に加えて口腔外科の先生とい3つどもえの連携が必要になります。
主訴はこのように前歯のガタガタでした。
どうしても早く治療をしたいとのことでしたので、内側に生えている前歯を抜歯しての治療方法も検討にいれたてみたらどうでしょうか?
とアドバイスしたのを思い出します。
上の前歯は完全に犬歯と重なっておりました。
御本人の希望としては
1:可能な限り早い期間での治療を希望
2:前歯は抜きたくない
3:できれば神経をとっている5番目の歯を抜歯してほしい
という条件でした。
正直、上記の条件を満たした治療が完了できるかどうか不安な部分もありましたが、
抜歯部位を患者さんの希望した部位に変更するために治療期間が長引くことを了解していただき、コルチコトミ―と上顎左右第二小臼歯抜歯、プラス、矯正用インプラントアンカー埋入をおこないました。
一回の処置で上記の内容をおこなうにはおおよそ3時間の時間が必要になります。
その間は他の患者さんの予約等は一切いれません。診療室全体が個室状態になります。
コルチコトミーをおこなったのが3月の上旬です。今回の写真が9月上旬。つまり6カ月経過した状態です。
正面からみると上下の前歯が排列されております。
左右の歯を抜歯したにもかかわらず空隙はほぼ閉鎖されており、重なっていた前歯もきちんと並んできました。
当院で初めてスピード矯正(コルチコトミ―をおこなったのが2004年でした。)
当時は装置も金属性のスピードブラケットでした
これが当院第1号のスピード矯正です
それが6ヶ月後で
このようになってしまうのです。
そういう意味では、治療方法はほぼ確立され、あとは材料の進化といったところです。
来週からは横浜で日本矯正歯科学会が開催されます
北海道の仲間の先生、九州の仲間の先生、海外の仲間の先生と大いに矯正というテーマで語りあいたいです。
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