みなさまおはようございます。東京のプロ矯正歯科院長 田中憲男です。
本日は全国各地で学校の入学式が多数開催されますね!
あいにく、今朝の東京の天気は小雨がぱらついておりました。私は仕事がたまっていたため6:00過ぎには診療所に到着してしまったので現在の天候は良くわかりませんが、早朝の天候は台風のような気候でした。
新入生にはちょっと残念な陽気になりそうですが、なんとか回復してもらいたいものです。
学校に入学する新入生もいれば、学校を卒業して就職する社会人もいます。われわれの医療業界でも医師に限らずどんな業種でも新人というものは通らなければいけない道です。一方で患者さんにとってみれば大切な自分の身体の治療を新人に診てもらうということは少々抵抗があるのは仕方ないことです。でも、大学病院は研究・教育・臨床といった3本柱がありますので、診察を受けられる患者さんは御理解と御協力が必要になると思います。
矯正歯科臨床に限らず、医療というものは検査があって診断というプロセスと踏むことになり、治療に移行します。
このうち、検査と診断という部分についてはきちんとした機材・方法を用いれば治療経験がまったくなくても知識さえしっかりしていればどんな人でも同じ診断を下すことができます。
しかしながら、治療というプロセスに至っては経験というものがとても重要になってきます。
すこしわかりにくいことですが、私のライフワークでもある顎変形症の治療について経験的な見方をさせていだだきますと、このような説明ができます。
【重要】診断は科学であっても治療は経験が大切になってくる!
1:診断については3DCTを用いた治療計画を立案します。これは理論的な部分です。
こういった予測もこれにあてはまります。これはデジタル的な操作です。
2:一方で患者さんの要求であるかみ合わせの改善するためにはアナログ的な操作も必要です。
これは手術直前の患者さんの歯型を適切な上下関係で固定している図です。よくみると歯と歯の間に隙間がのこってます。これを咬合器という機材にsetします。
ここまでの操作は院長である私が責任をもってやらないといけない部分です。
もちろん、デジタルデータでも作成可能なのですが、手術後の顎の戻り方や術後矯正の力系、治療期間の短縮など、一見なんてことない作業の中にも凝縮した経験が込められております。
特に、最終的なかみ合わせを決めるファイナススプリントに関しては、デジタルで作成するよりもアナログで作成した方がまだまだ勝っていると思います。これは今後の医療の課題ではないでしょうか?
春休みも忙しかったですが、5月連休前後のオペ予定の患者さんで合計8人もいました。
作業完了したものが4名
上下の歯型をはずすと
このように透明でシンプルなものから
わりとしっかりとした形まであります
作業前の2名分が
このように上下の歯列を止めており
咬合器にマウントしている2名分がこれです。
こういった小さな工夫は教科書に書いてあるわけでもなく、自分で思考錯誤して得た経験ですから言葉では説明できない部分です。
そろそろ9時になります。今日も1日たくさんの患者さんがまってますので頑張ってきます。
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