良いクリニックの選び方

プロの医師が考える良い矯正歯科医院の3つの条件とは?

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みなさまおはようございます。東京のプロ矯正歯科院長 田中憲男です
昨日は日曜日にもかかわらず、午前中は北区、午後はさいたま市の歯科医院で矯正治療を担当させていただきました。雨の降る天候にもかかわらずキャンセルしないで来院していただけける患者様には本当に感謝しております。最近は新学期がはじまってすぐですので、学校検診から歯列不正を指摘されたり、また転勤等で治療途中のための引き継ぎ等で来院される患者さまも多くいらっしゃいます。

さて、本日のテーマは

プロの医師が考える良い矯正歯科医院の3つの条件とは?

矯正歯科にかかわらず、良い歯科医療機関の条件という点については他サイトを拝見していただくとして、今日は矯正歯科治療に限定した特殊性についてターゲットをしぼってお話をさせていただきます。
なぜなら、最近こういった患者様が非常に多く、当方としても対応に苦慮しております。

先日、当院にご相談にこられたお子様のお話です。
2人兄弟で上のお子様が14歳、下のお子様が9歳とのこと。治療自体はきちんとした治療をおこなっているのですが、上のお子様がワイヤー矯正が上顎のみ行っている状況、下のお子様が取り外し式の矯正器具を装着している状況でした。
治療費用の支払い状況をうかがうと、上のお子様が80万円、下のお子様が40万円とのこと。当院の治療体系と比較しても高額であり、治療は完了していない状況でした。
専門的な立場から判断すると、上のお子様はおおよそ70%程度、下のお子様は50%程度の進み具合です。
しかしながら、未装置の治療費用の返金等は一切せず、東京に転医するために矯正歯科医院をご紹介するわけでもなく、患者さんまかせになってしまっておりました。
もしかしたら、前医の矯正歯科医院の料金体系がもっと高額であり、現在までの入金状況はまだ入金途中なのかもしれませんし、そう解釈するのかもしれませんが、紹介の手紙等もなく、ただ、レントゲンと歯型のみある状態です。
確かに、矯正歯科治療は自由診療ですので、医院が決めた治療費用になっとくして契約をし、治療開始となるわけですからこのような事態になっても医院の責任はないかもしれません。
しかしながら、道義的なルールとしてはこういったことではよろしくないと思います。

つまり、歯科矯正治療独特の特徴として

1.自由診療料金体系である
2.治療期間がとても長い
3.患者サイドが治っていると自覚してもドクターサイドではそうでない場合がある

などが挙げられます。

本日UPする患者さんは当院が初診より担当し、ワイヤー矯正が外れたあとに転医した方です。
素人目にはきちんと歯列不正がなおっているように見えると思いますが、この患者さんの場合、当院では子供の矯正治療契約金のおおよそ30%を返金いたしました。つまり、上記3である、患者サイドが治っていると自覚していてもドクターサイドではそうでないと判断し、転居先で矯正管理が必要と判断いたしました。

したがって、良い矯正歯科医院(個人的には常識とおもいますが、)の条件としては

1.患者の転居に対して、医院が受け入れ先の矯正歯科を探してあげることができる
2.治療費用が入金完了であっても、治療途中の場合は返金に応じること

転居するご家族のかたは当然、複数の医療機関を受診されるわけですから、治療費用総額は割高になります。
それは他の病気でも同じことがいえますから仕方ないことですが、こういった部分が徹底されていないのも矯正歯科医師として残念に思えます。



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