みなさまおはようございます。東京のプロ矯正歯科院長 田中憲男です。
ただいまの時刻は6月16日朝6:57分をまわったところです。実は明日、日曜日の診療が終わったその足で羽田空港に行きます。月曜の朝から火曜の夕方まで日本顎変形症学会に発表にいってきます。
今回は月、火曜の出張ということもあり、スタッフは全員出勤させます。私のいない間は大掃除が待っております。
電話の対応ができるだけでも、患者さんの不安はなくなります。
じつは、今回の学会は自己はじめての1学会2発表ということにチャレンジしました。参加する学会は全て発表する意気込みでやってきましたが、1学会2発表はさすがにしんどかったです。準備が2倍になるので早朝出勤、深夜帰宅など普通でしたし、休日も仕事をこなすためプライベートな予定をいれることができませんでした。先ほど、すべての準備が完了し、あとはインターネットで航空券の発行をして終了といったしだいです。これが終われば秋の矯正学会までは学会行事はなくなりますので、とりあえず一休みといったところです。しかしながら、夏休みは顎変形症の手術が多数あり、休んでばかりいられないのも現状です。
さて、本日のテーマは
結婚式までに綺麗になりたい!セラミック(差し歯)が手っ取り早い?
前回の記事はこちら
結婚式までにてっとりばやく歯並びを治す方法はやはりセラミック(差し歯)だと思います。
もともと歯並びの良い人にセラミックをかぶせるのは良いのですが、セラミックだけかぶせても歯茎のラインがそろいません。もし、歯茎をそろえるとすると、歯が長くなってしまいます。たとえばこんな感じです。
また、歯茎のラインが不揃いですと、清掃も難しく、歯と歯茎の境目に虫歯ができたり、金属のラインが見えてきます。
すべての患者さんがそうではないですが、こういう経過をとっていく方が非常におおいいです。
つまり、歯茎の環境が悪い部分にむりやり上物をかぶせてしまうと長期的にみてトラブルが多発してきます。
また、
この状態で前歯をかぶせなおししても、すごく長い歯がはいってしまいます。仕上がりを予想できる歯科医師は治療するのを躊躇してしまいますが、予想できない(経験のない)歯科医師や削って歯をいれてしまいます。
その時点で長いことがわかり、下の歯は一切無視したかみ合わせで完了してしまいます。
結局、このような条件の場合、かみ合わせだけでなく、歯茎のラインや仕上がりの歯の長さを考えると、矯正治療をしないと患者さんのイメージに沿った結果を提供することができません。
さきほど最初に見せた症例
歯と歯茎の間が虫歯になってしまってます。また歯茎も上方に後退しております。このまま歯をやり直ししてももっと長くなった歯しか入りません。
少し矯正をして歯茎のラインをかえるだけでこんな感じにしあがります。
写真は仮歯の状態です
このように仮歯の状態でもはじめの時よりは歯が短くなったのがわかると思います。
自分の身体もそうですが、野菜や肉、植木なども心をこめて手入れをすると良い物ができます。
時間をかけてじっくりやるのと、短時間で結果をだすのは出来上がったものの品質がちがうのは仕方ないのではないでしょうか?
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