外科矯正が知りたい

【外科矯正地超】外科的矯正治療中顔はどの程度しゃくれてくるのか?

みなさまおはようございます。東京のプロ矯正歯科院長 田中憲男です!
先週はみなさまの熱いクリックのおかげで人気ブログランキング なんと! 2位という位置までいきました!

ちなみに、ブログランキングの場合 インとアウトという形で アクセス数が表示されるのですが、 トップ3のイン、アウトの数はものすごく、プロ矯正歯科の定位置である4位と 某先生のブログ3位の間の溝は相当なものです。

一方で1位と2位の差もかなりあります。反対に、2位と3位は僅差です。
オリンピックに例えれば、1位の金メダルは永遠に記憶にのこり、2位と3位は一応メダルですが、4位はなにもないというイメージです。

そんな中、週に1日でも2位というポジションをキープできたのは 自分の月刊40000ページビューではなかなかのものといえます。
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昨日は東日本大震災があった日ですね。当院は有線放送ではなくラジオなのですが、(有線は同じ曲で頭が痛くなるのでラジオにしました) ちょうど震災があった時刻に黙祷がありました。

あの日から5年も経過したんだなあと、しみじみ思い、スタッフに話しかけたら震災当時のスタッフは全員退職しておりました(笑)

当院のクリニックに在籍するスタッフは退職理由のほとんどが結婚です。べつに結婚したら退職というわけではないのですが、震災当時のスタッフを振り返ると結婚して海外にいった人、結婚して長野県に引っ越した人と退職せざるおえない事情がありました。

やはり、歯科医院などの場合は独身女性のスタッフの割合が多く、結婚した場合は旦那さんの転勤などによって本人の意思とは関係なく退職に至るのは仕方ないと思います。

震災直後のブログです。

当時を振り返ると、自分はクリニックのことでいっぱいいっぱいだったのですが、歯科医師会の先生の中にはクリニックを休業して現地に入って身元不明者の確認作業にいかれた方もいました。

墨田区歯科医師会の中でも2名の先生が現地に入ったのですが、お二人の先生の行動には本当に頭がさがります。
いつまでもあの時のことは忘れないようにしていきたいです。

それでは、本日のテーマですが、外科的矯正治療中に顔はどの程度しゃくれるのか?です
一般的に外科的矯正治療は受け口を主訴して治療希望される方がおおいいです。

どうしても受け口の場合、下前歯を後ろに移動しないと正常なかみあわせにならないことがおおいいです。
一方で外科的矯正治療の場合は顎全体を後方に移動しますので、手術前は下前歯は前方に移動します

結論としては、しゃくれることはしゃくれますが、しゃくれがひどくなる人の場合はそもそもが最初からしゃくれ顔だった場合であり、初診時にしゃくれの程度が少ない人の場合は治療経過でもたいしたことはないということです。

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初診時の状況です

診断の結果、外科矯正治療なしでもなんとかやれそうな症例だったのですが、

患者さんが歯科衛生士だったこともあり、より完璧になおすには外科矯正治療と説明した結果そのような治療を選択しました。

 

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レントゲン写真をみればわかりますが、 上の前歯は相当出っ歯で 下顎が大きいです。

つまり、受け口傾向の上顎が出っ歯といった症状でした。

 

 

 

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初診横顔です

装置は部分矯正治療からスタートです

 

 

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僕はひっこめたい治療を選択するときは好んで部分矯正装置を利用します。

なぜなら、表側に装置を装着すると装置分だけ前歯が膨らんでしまいます。

ひっこめたいのに膨らんでしまうのではかわいそうです。

 

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ある程度ほぐれたら、上顎全体に装置をセットします。

この段階までくると、下顎に装置がつくのも時間の問題です。

外科的矯正治療に限らず、親不知の抜歯が必要な場合は装置をつける前に抜歯完了しているのが一般的です。

 

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ここで手術ができる状態になりました。
治療開始からほぼ1年経過でした

 

 

 

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じつは、本症例の場合はタイミングで手術をおこなうことによって、顔のしゃくれの変化を最小限にするようにしたかったのです。

顔の変化です

 

 

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あまりかわりませんね

外科手術は矯正治療中のどこかのポイントで1回おこなうわけですが、

極端なことを言えば、 矯正治療開始前に手術をしてしまうサージカルファースト(一部保険適応外治療)から
術前矯正→手術→術後矯正治療といったオーソドックスな方法とあります。

このオーソドックスな方法でも 手術のタイミングを 全体の矯正治療の前半部分でおこなうか?後半部分でおこなうか?といったタイミングがいろいろとあります。

現在の僕のスタンスは 受け口の場合は可能なかぎり前半の部分でおこない、出っ歯の場合は可能なかぎり後半の部分でおこなうように配慮してます。

話がそれましたが、5月の時点で手術可能だったのですが、患者さんの都合で8月になりました。

つまり、8月ということですので、矯正治療ももう少し進めておくという方向になりました。

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手術後、4か月経過したときの状況です。

最終資料です

 

 

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術後矯正治療が7ヵ月でした。

顔写真です

 

 

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初診時、手術前、手術後の比較です

 

 

 

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しゃくれの改善は軽度ですが、前の歯が後退してくれたので、鼻から口元のラインも改善されました。

ただ、みなさまが思っているほど、美容的な効果はそれほどありません。
つまり、外科矯正治療でも一般矯正治療でも共通していることは美容的なことをメインにしているのではなく、
その人が生まれつきもっている良さを 自然に引き出しているといった程度なのです。

まれに、勘違いして大騒ぎする患者さんや 過度な期待をもたれる人もおりますが、
おもったほどたいしたことないのです。

本日も最後までありがとうございました。
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